引き続き、アメリカ大統領選挙におけるトランプ氏当選後の金融相場について、著名投資家の意見を聞いてゆく。今回はダブルライン・キャピタルを率いる債券投資家ジェフリー・ガントラック氏である。これまでジム・ロジャーズ氏やスタンレー・ドラッケンミラー氏などの意見を紹介してきたが、個人的にはガントラック氏の意見により共感を覚える。
ジム・ロジャーズ氏: 金利は間違いなく上がる、しかも世界的に
引き続き、アメリカ大統領選挙後の金融市場について著名投資家の意見を聞いてゆこう。今回はジム・ロジャーズ氏である。
ロジャーズ氏はジョージ・ソロス氏とともにクォンタム・ファンドを立ち上げたことで知られ、ロジャーズ氏が所属していた頃のクォンタム・ファンドは凄まじいパフォーマンスを叩き出した。その後ロジャーズ氏は「引退」して自分の資産のみを運用しているが、本人は「引退」と言いながらも世界中で誰よりも多くのマーケットをリサーチしている人物でもある。
トランプ氏勝利で大儲けしたヘッジファンド運用者たち
2016年アメリカ大統領選挙におけるドナルド・トランプ氏の当選は金融市場では驚きをもって迎えられ、結果としてマーケットは大いに荒れた。しかしそのような相場でもトランプ氏の勝利に賭け、その結果大きな利益を得た投資家たちが居る。Fortune誌(原文英語)が伝えている。
トランプ氏の経済顧問: 利上げは経済成長の証拠で素晴らしいこと
恐らくはこれを先に書くべきだったのだろうが、ドナルド・トランプ次期大統領の経済顧問デイヴィッド・マルパス氏による金融政策および利上げについてのコメントを紹介したい。2017年からのアメリカの金利がどうなるかを気にしている投資家にとっては重要な情報だろう。
マクロ経済学の最先端を行くドナルド・トランプ大統領の経済政策
ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領に就任するに際して、トランプ氏の財政政策および金融政策について語り始める時が来たと思う。
トランプ政権の経済政策の詳細はまだ明らかになっていない。しかし全体の方針は明らかになっている。そしてトランプ氏の主張を辿れば辿るほど、トランプ政権の経済政策がマクロ経済学界における最先端の潮流に合致していることが明らかになってゆくのである。
アメリカ大統領選前夜に市場に落ちていた無料のドルについて
アメリカ大統領選挙がドナルド・トランプ氏の勝利で終わってから最初の週末であり、投資家たちはそれぞれその後の戦略を考えていることだろう。
投票日にトランプ氏の優勢が伝えられた時、市場は大いに荒れた。株式市場は一度大きく下げ、それから一日で上昇に転じた。債券は世界的な大幅安となった。そうした動きを正確に予測出来た投資家は少なかっただろうが、しかし実は投票日の直前にほとんどリスクもなしに利益を得られる投資機会、いわゆる「市場に落ちているお金」が存在していた。これを拾っていなかったことを後悔しているのだが、投資アイデアの参考になるかもしれないと思ったのでここで紹介したい。
ドラッケンミラー氏が金売却、世界経済に「非常に、非常に強気」
ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領選挙で勝利してから、多くの投資家が投資判断の修正に迫られている。そのいくつかは報じる価値があるが、先ずは世界経済に一番強気なものから取り上げよう。かつてジョージ・ソロス氏のもとで働き、ソロス氏とともに1992年のポンド危機におけるポンド空売りを行ったスタンレー・ドラッケンミラー氏である。
寛容で平和が大好きな方々による反トランプのデモが暴動に発展
オレゴン州ポートランドで、ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領選挙に勝利したことに反対するデモが暴動に発展し、完全な無秩序状態となっている。
差別を嫌い、寛容主義を唱えるリベラルな方々による平和的で素敵にバイオレントな集会ではないか。ちなみにこれを扇動したのは彼である。今頃頭を抱えていることだろう。グローバリズムはもう終わりである。
左翼投資家ジョージ・ソロス氏、大統領選挙後の反トランプ政治活動を扇動
11月8日のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利したことを受けて、アメリカの各地では抗議デモが行われている、などの報道を耳にして、やはりトランプ氏は問題ある候補者だったのだ、などと思う読者があるとすれば、こうしたデモが誰のどういう意図によって計画されたものであるかを考えるべきだろう。純粋な政治活動など存在しない。すべては強い利害をもった誰かによって計画され、演出されたものである。
トランプ大統領誕生で投資の鉄則に従い金相場のポジションをすべて利益確定
ドナルド・トランプ氏の大統領当選を受け、昨年12月から続けていたゴールドの買いポジションをすべて利益確定することを決定した。金については暴落していた昨年前半にその後の反発を示唆し、12月の底値で買い付けを開始、その後1月から2月の始めにかけて買い増しを発表した。
- 金はいつ買うべきか?: 2015年以降の金融市場暴落を逃れるために (2015/4/14)
- 2016年金価格の推移予想: 金は暴騰するがいつ買うべきか? 利上げの影響と米国経済の動向(2015/12/26)
- 金買い増し: 2016年、アメリカ経済減速で通貨切り下げ競争が激化する(2016/2/2)
結果として平均価格1,100ドル程度での買い付けを達成した。その後の金価格の推移は以下のチャートの通りである。