さて、これまで米国利上げに際した世界の金融市場全体の相場観と為替投資戦略を書いてきたので、今回は株式投資戦略である。
8月の急落前から主張してきたように、量的緩和によって株を買えば上がる簡単な相場は終わりを告げ、株式市場はこれから非常に難しい局面に入る。2016年にかけての株式市場の大局的な相場観はこうである。
- 利上げとドル高による輸出減速で米国株の上値は限られる
- 株の急落はいつでも大した理由なしに起こる可能性があり、振れ幅は10%から30%程度である
- 量的緩和バブルの完全な崩壊はまだ先
このような相場では単純な売り買いをしても報われることはない。高値での空売りも、ロング・ショートもそれぞれ欠点がある。ではどうするか? 散々考えたが、結論は以下の通りである。