2008年の金融危機に関する書物を再び読み漁っている。2016年以後に崩壊すると思われる巨大な低金利バブルは、1980年から続いたものであり、その本質においては2008年のバブル崩壊と同一のものだからである。
著名ヘッジファンドマネージャーのジョージ・ソロス氏も恐らくは同様の見方をしており、その意味で氏のリーマンショックに関する文章はどれも再読に値するのだが、それらの文章を読み進めるうちにソロス氏が自身の反ロシア的な政治スタンスと、彼がロシアの政治にどのように介入しようとしたかについて赤裸々に語っている箇所を発見したので、ここに紹介してみたい。