ギリシャデフォルト懸念で円高: ドル円、株式市場、債券市場はどうなるか?

ギリシャが債権団の要求を飲むかどうかについて国民投票を行うと発表したことを受け、ギリシャのデフォルトが現実的となり、日本市場ではリスクオフの円高・株安となっているが、先ずドル円については120円を下回れば買いである。

ギ リシャの経済規模はあまりに小さく、ユーロ圏の1.7%であり、遠く離れた日本の金融市場は勿論、ユーロドルやユーロ圏経済のファンダメンタルズ自体に影響を与えることはできない。したがって、ドル円に関する見方は変わらず、以前書いた通り、115-120での買いは長期的に報われる可能性があるというこ とである。 続きを読む ギリシャデフォルト懸念で円高: ドル円、株式市場、債券市場はどうなるか?

ギリシャが資本統制、銀行と株式市場は月曜開かず

英語版Reuters(その1その2)によれば、ギリシャは資本統制を実施するようである。6月29日月曜日は銀行が休みとなり、株式市場も開かない。その間に資本統制の準備を整えるのだろう。

銀行がいつまで休みになるかなどの詳細については明らかになっていない。正式な声明は現地時間の28日夜の政府会合後に発表されるようである。

ツィプラス首相曰く、これはECBがギリシャの銀行への流動性供給を縮小したために余儀なくされた措置である。恐らくは、1日か2日銀行を休みにして、その間に預金引出を制限する法案を通すのだろう。 続きを読む ギリシャが資本統制、銀行と株式市場は月曜開かず

債権団がギリシャへの最後の要求を公開: ギリシャは恐らくデフォルトを選択する

ギリシャが債権団への服従かデフォルトかを決める7月5日の国民投票を控え、状況は荒れている。6月28日、欧州委員会は、交渉決裂前にギリシャに提示していた、支援継続のための条件を開示(英語)した。

本稿では主要部分を翻訳して以下に記したが、こんなものを受け入れればギリシャは本当に死んでしまう。

しかも前文には「透明性とギリシャ国民への情報提供のために」と書かれている。国民投票の判断材料としてこれを公開したということは、彼らは本気でこれが寛大な条件だと考えているということである。 続きを読む 債権団がギリシャへの最後の要求を公開: ギリシャは恐らくデフォルトを選択する