グローバルマクロ戦略とは、マクロ経済情勢の変化に乗じて、為替、株式、債券、商品などに、買い・売りの両面から仕掛ける投資法である。ヘッジ・ファンドが用いる戦略は、市場全体の騰落に極力依存せず、様々なリスクをヘッジしてリターンを上げられることで知られているが、本稿ではグローバルマクロ戦略でどのようにリスクがヘッジできるかを、現在の市場における具体例に則って説明する。 続きを読む グローバルマクロ戦略によるリスクヘッジの方法
月別アーカイブ: 2014年6月
ECBがマイナス金利とLTROを発表、マネタリーベースを拡大へ
5日に開かれたECB(欧州中央銀行)の会合では、中銀預金金利が0%から-0.1%に引き下げられ、マイナス金利が導入された。これを受けてユーロドルは1.356まで下がり、その後ドラギ総裁の会見が始まると1.3503まで下落、しかしその後速やかに値を戻し、現在では会見前の水準を上回る1.366付近で取引されている。
この会見での一番の要点は4,000億ユーロのTLTRO(局所的長期資金供給オペ)であろう。これは決して少ない額ではなく、マネタリーベースを34%前後引き上げる効果がある。 続きを読む ECBがマイナス金利とLTROを発表、マネタリーベースを拡大へ
ECBの会合前に見るユーロ、ドイツ国債、不動産株
日本時間で5日の20時45分からECB(欧州中央銀行)の金融政策決定会合が予定されている。この会合は、前回の会合でドラギ総裁が金融緩和の可能性に言及したことで非常に注目されている。 続きを読む ECBの会合前に見るユーロ、ドイツ国債、不動産株
[個別銘柄] Fomento de Construcciones y Contratas (BM:FCC): スペインの建設会社、ソロス氏、ゲイツ氏が投資
Fomento de Construcciones y Contratas (MB:FCC)
概要
Fomento de Construcciones y Contratasはスペインの大手建設会社である。スペインの建設株は、住宅バブル崩壊以降、最高値の数分の一の株価まで暴落しており、現在の欧州における反緊縮財政の動きが業績反転の契機となれば、歴史的な買い場となるだろう。ちなみに本銘柄には、ジョージ・ソロス氏やビル・ゲイツ氏が業績回復を見越して大口の投資をしたことが報じられている。 続きを読む [個別銘柄] Fomento de Construcciones y Contratas (BM:FCC): スペインの建設会社、ソロス氏、ゲイツ氏が投資
欧州は分裂するのか?: 欧州議会選挙後の各国の政治動向
欧州議会選挙のあと、EUが各国に課してきた緊縮財政、低インフレ政策への反発が増し、スペインやポルトガルでは早速雇用創出や減税などへの動きがロイターで報じられている。
とりわけスペインは動きが早く、63億ユーロの雇用創出案と法人税の減税を来週承認する予定である。南欧に資金をシフトした投資家は報われることになりそうだ。選挙の結果も含め、欧州議会選挙後の各国の動向を下記にまとめる。 続きを読む 欧州は分裂するのか?: 欧州議会選挙後の各国の政治動向