2018年10月の世界同時株安で市場がやや荒れている中、ジョージ・ソロス氏のクォンタムファンドを運用していた著名投資家のスタンレー・ドラッケンミラー氏がバブル崩壊の可能性について述べている。Business Insider(原文英語)などが伝えているので、ここで紹介したい。
「米国の株式市場」カテゴリーアーカイブ
トランプ大統領は機関投資家からバブル崩壊の予報を受けている
これはニュースではなく筆者の個人的分析だが、先ず間違いないだろう。
遂に米国株にも減速の兆し
2018年2月の世界同時株安以来、アメリカの利上げとバランスシート縮小という金融引き締め政策が、世界の金融市場から資金を流出させていることを一貫して伝えてきた。
リーマンショック以来の天井を形成中
さて、今は恐らく2008年の金融危機以来、もっとも面白く、もっとも重要なタイミングではないか。リーマンショック以後、量的緩和によって醸成されてきた巨大バブルが大天井を形成しようとしているからである。
ジョージ・ソロス氏、淡々と米国株空売りを増額
引き続き、機関投資家のポジションを開示するForm 13Fである。前回はドラッケンミラー氏のポートフォリオを紹介した。
今回は彼の師にあたる著名投資家ジョージ・ソロス氏のSoros Fund Managementの開示情報を紹介する。
ドラッケンミラー氏、米国ハイテク株の買いを継続
機関投資家の米国株買いポジションを開示するForm 13Fが公開された。今回は、ジョージ・ソロス氏のクォンタム・ファンドを率いて1992年にポンド空売りを行い、最近ではトランプ相場をいち早く予測したスタンレー・ドラッケンミラー氏のポートフォリオを取り上げたい。
4-6月期アメリカGDPで株式市場崩壊のシナリオが近づいた
2018年第2四半期のアメリカ実質GDP成長率は2.85%(前年同期比)となり、前期確報値の2.58%から加速した。ただ、前期の確報値は速報値の2.86%から下方修正されているため、最近のアメリカGDP成長率は3%に届かない所で安定している感がある。
いつものようにGDPの分析をやっていくが、今回のデータで筆者は世界の株式市場の崩壊シナリオが近づいたと判断している。最後の結論のところに書いてあるので、楽しみにしながらそこまで読んでもらいたい。
株式市場と長期金利が急落、原因はイタリアではなく金融引き締め
もう去年からこういう相場になると言い続けているのだが、実際にそうなるまではなかなか理解されないものである。
さて、2月に世界同時株安を引き起こした原因であるところのアメリカの長期金利が面白い動きをしている。米国株も急落しているが、日本株や欧州株、新興国株などがそれよりも数日前から下落を始めているのは読者もご存知の通りだろう。
世界最大のヘッジファンド、株式買い持ちを大幅減額、空売り増強か
毎四半期恒例、ヘッジファンドなど機関投資家の米国株買いポジションを開示するForm 13Fの時期である。今回の開示は2018年3月末のポートフォリオになり、2月に始まった世界同時株安後の初めてのForm 13Fということになる。
今回取り上げるのはレイ・ダリオ氏率いる世界最大のヘッジファンド、Bridgewaterのポートフォリオである。
ガントラック氏: 株式市場は高金利に耐えられない
2018年2月から始まった世界同時株安を的確に予想した債券投資家のジェフリー・ガントラック氏がCNBCのインタビュー(原文英語)で弱気予想を繰り返している。