「為替相場」カテゴリーアーカイブ

過去5年で財政黒字のスイス、通貨上昇で中銀が為替介入を警告

ここでは何度かスイスとその通貨スイスフランについて取り上げている。財政赤字を垂れ流しながら現金給付を行なったアメリカで物価高騰が止まらなくなりつつあり、脱炭素によるエネルギー価格高騰でも金融緩和を止めないユーロが下落している中、金融市場では比較的まともな財政を続けてきたスイスに脚光が当たっている。

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物価高騰と金融緩和でトルコリラが暴落中

為替相場にいつも楽しい話題を提供してくれる通貨といえばトルコリラであるが、アメリカまでインフレが止まらなくなっている現状においては、インフレによる通貨暴落を発展途上国特有の現象と笑っていられなくなってきている。

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ヨーロッパのインフレ悪化でユーロ下落、スイスフラン上昇

ここのところアメリカのインフレばかり報道しているが、物価が高騰しているのはアメリカだけではない。ヨーロッパも同じである。そしてそれが為替市場に影響を与え始めている。

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軟調な9月米雇用統計はインフレの原因、ドル円上昇は続くか

最近の経済統計によってアメリカ経済の現状が徐々に明らかになってきたのではないか。少し前に発表された9月のアメリカの雇用統計は非農業部門就業者数が19万4,000人の増加となり、労働者数の伸びが鈍化していることが明らかになった。

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中国恒大集団のデフォルト危機で世界同時株安、関連銘柄の推移

週明けの株式市場は予想通りの展開となった。中国の大手不動産ディベロッパー、恒大集団の倒産危機で月曜日の米国市場と火曜日の日本市場はともに大幅安となった。

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低調な雇用統計、テーパリング懸念後退で金利上昇となった理由

注目していた読者も多いと思うが、9月3日に米国の8月分の雇用統計が発表された。失業率は5.2%(7月は5.4%)と悪くなかったが、問題は非農業部門労働者数である。

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ガンドラック氏: ドル暴落は何年かの内に 米国株から避難せよ

DoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏がYahoo! Financeのインタビューで様々なテーマについて語っている。今回はガンドラック氏がドルについて語っている部分を紹介したい。

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ドル円見通し: 景気回復相場から追加刺激の催促相場へ

2020年3月に新型コロナの世界的流行で株式市場が底値を形成して以来、米国株はここまでほぼ一直線で上がってきた。

その上昇が続くかどうかはさておき、その相場の質がここから変わってくることは間違いない。想像以上の景気回復がこれからも続くという全面的な楽観相場から、追加刺激がなければ成長は続かないという現実が明らかになり、市場が追加緩和を待ち続ける催促相場へ変わってゆくだろう。

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ドルを暴落に導く2つの巨大な爆弾

ドルの値動きが弱々しくなってきた。Guggenheim Partnersのスコット・マイナード氏の言うようにこれから株式が下落相場に入るのであれば、間違いなくドル円も下がることになるだろう。

しかしより重要なのはドルの長期的な見通しである。今回の記事はそれについて纏めてみたい。

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株価下落と金利低下の理由

株式市場が多少荒れてきた。最近怒涛の勢いで予想を当てているスコット・マイナード氏の株価下落予想が当たりそうでまだ当たっていない状況が続いている。

短期的な値動きに反応して記事を書くのは性分ではないが、現在の金融市場の状況を一度纏めておこう。

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