アメリカのインフレは世界の株式市場にも影響を与えることもあり、投資家の間では広く認知されているが、実際に消費者への打撃がより深刻なのはヨーロッパにおける物価高騰だと言えるだろう。今回はそのことについて書いてみたい。
続きを読む 5倍に高騰しているヨーロッパの天然ガス価格とインフレ危機「経済統計」カテゴリーアーカイブ
金融引き締めはインフレ率より先に株価を退治してしまうだろう
最新のケース・シラー住宅価格指数によれば、アメリカの1月の住宅価格は前年同月比で19.2%の上昇となり、12月の18.9%から僅かに加速した。
これは当然時間差で家賃にも波及するため、アメリカの消費者がインフレに苦しむ様子が見て取れる。そしてこの時間差ということが今回の記事のテーマである。住宅価格から派生して金融引き締めが株価にどういう影響を及ぼすかについて論じたい。
続きを読む 金融引き締めはインフレ率より先に株価を退治してしまうだろうアメリカの消費者はインフレで貯金を削ってものを買い漁っている
アメリカの物価高騰が止まらない。最新のインフレ率は7.9%だが、これは2月のデータなのでウクライナ危機による物価上昇分を含んでいない。
インフレの中、アメリカの消費者はどう行動しているのだろうか? それを分析するために有用な統計の1つが貯蓄率である。
続きを読む アメリカの消費者はインフレで貯金を削ってものを買い漁っている2月の米国インフレ率は7.9%、今後更なる物価高騰へ
年始からずっと言っていることだが、2022年は物価高騰の年であり、今のインフレはまだまだ序の口である。
続きを読む 2月の米国インフレ率は7.9%、今後更なる物価高騰へ12月のアメリカの住宅価格は18.8%上昇、サブプライムバブルを大きく上回る
これまでは逐次報じることはしていなかったが、インフレの世界で気にしなければならない経済データといえば住宅価格だろう。12月分のケース・シラー米国住宅価格指数が発表され、前年同月比で18.8%の上昇となった。
続きを読む 12月のアメリカの住宅価格は18.8%上昇、サブプライムバブルを大きく上回る1969年の米国で6%のインフレを抑えるためにどれだけの利上げが必要だったか
アメリカやヨーロッパにおける物価高騰を抑えるために中央銀行は利上げを余儀なくされており、2022年の株式市場では今年何回の利上げが行われるのかということが問題になっている。
だが実際にどれだけの利上げが行われるのだろうか? それを考えるためには、アメリカで過去に同じ規模のインフレが起こった時にどうだったかを調べるべきだろう。
続きを読む 1969年の米国で6%のインフレを抑えるためにどれだけの利上げが必要だったか1月の米国CPIは7.5%に加速、コロナが全力でインフレを支援
2月10日に1月のアメリカCPI(消費者物価指数)統計が発表され、アメリカのインフレ率は7.5%(前年同月比)で前月の7.1%を上回る物価上昇となった。
1年間で貯蓄の実質的価値がそれだけ減ったという意味では数字自体も相当だが、内容を見るとコロナがまったくデフレ的ではないという事実が浮かび上がる。
続きを読む 1月の米国CPIは7.5%に加速、コロナが全力でインフレを支援好調な2021年第4四半期米国GDPはインフレと経済過熱に依存している
2021年第4四半期(10月-12月)のアメリカGDP統計が発表されているのでそちらも解説しておこう。
GDP統計は数字だけ見て上がった下がったを考えてもあまり意味がない。中身を見なければアメリカ経済の実体は見えてこないのである。
続きを読む 好調な2021年第4四半期米国GDPはインフレと経済過熱に依存しているコロナ蔓延でもインフレ止まらず、12月米物価上昇率は7.1%
1月12日、アメリカの最新のCPI(消費者物価指数)統計が発表された。12月のインフレ率は7.1%(前年同月比、以下同じ)となり、前月の6.9%から加速してついに7%台となった。
続きを読む コロナ蔓延でもインフレ止まらず、12月米物価上昇率は7.1%11月米インフレ率はやや減速も高水準 来年の連続利上げは不可避
さて注目のインフレ率である。アメリカの最新のCPI(消費者物価指数)のデータが公表され、11月分は9.8%(前月比年率、以下同じ)の物価上昇となり、10月の11.9%からは減速したものの依然としてかなり高い水準を維持している。
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