中国武漢発の新型コロナウィルス肺炎で金融市場は様々な影響を受けているが、一番典型的なものは原油相場だろう。中国国内で空港が閉鎖されたり中国発着のフライトがキャンセルされたりしているため、輸送に使われる原油の消費量が減少すると考えられているのである。
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ますます流動性相場の様相を見せる世界の金融市場
連日報じている通り、世界のあらゆる金融市場は画一的な動きを見せるようになっている。例えば米国株と原油価格がこれほど密接な相関関係を見せるのは、その2つの市場がともに急騰しともに暴落した2008年以来のことである。そしてその相関はメジャーな市場だけではなく、ビットコインなどの価格動向にも及んでいる。
何度も書いている通り、この奇妙な相関関係に着目することは今後の金融相場を予想する上で非常に重要になる。
ドル円がポジション開始時の水準まで回復、原油も利益確定へ
ここ2ヶ月ほど軟調だったドル円が遂に111円台を回復した。
ドル円は北朝鮮のミサイルが飛ぶ度に沈む展開が続いていたが、底は固く、110円弱の水準を大幅に割れることもなかった。
世界最大のヘッジファンド、暴落する割安シェール企業株をナンピン買い
前回の記事ではレイ・ダリオ氏率いる世界最大のヘッジファンドBridgewaterのポートフォリオの全体像を紹介したが、今回はダリオ氏の保有する個別株を追ってゆきたい。
一つ前の3月末の開示において、ダリオ氏がアメリカのシェール企業Southwestern Energy (NYSE:SWN)に投資していたことを思い出したい。全体としては新興国への投資を増やしたダリオ氏だが、個別株はどうなっているだろうか?
OPEC会合: サウジアラビア減産強行で原油価格上昇
サウジアラビアを中心とするOPECが5月25日にウィーンで開かれる会合で原油減産の延長を決定するとの思惑から原油価格が上昇している。
2017年原油価格の推移予想とシェールオイル産業の損益分岐点
アメリカのシェール革命により原油の世界的供給が大幅に増加したことで一度は30ドル付近まで暴落した原油価格も、2016年前半の大底から回復しており、今後の動向が注目されている。
ジム・ロジャーズ氏の逆張り投資の歴史を1980年から振り返る
これまで何度も取り上げてきた著名投資家のジム・ロジャーズ氏は、周知の通り逆張り投資家である。ブームになっている市場には目もくれず、投資家に見向きもされない市場、あるいは叩き売られている市場に投資をし続ける。
彼は1973年にジョージ・ソロス氏とクォンタム・ファンドを設立し、途方もないパフォーマンスを叩き出した後、1980年にヘッジファンドを引退、その後は世界一周などをしながら自分の資金を運用する冒険投資家となっている。
彼の逆張りの投資スタイルはその当時からのものである。今回の記事では彼の著書『商品の時代』に書かれた引退後の彼の投資に着目し、ロジャーズ氏の逆張り投資の歴史を紹介してゆきたい。
アメリカ利上げ見送りでドル安が原油価格の上昇圧力に
既に報じている通り、今月のFOMC会合ではアメリカの利上げが見送られた。リスクヘッジのために取っていた米国株の空売りポジションは会合後すぐ決済したことを伝えたが、今回の記事では原油価格見通しへの影響についても言及しておきたい。
破綻寸前のシェール企業Chesapeake Energy、原油価格への影響は?
前回の記事で書いた通り、原油価格については4月に書いた記事の予想通り推移しているのであまり書くことがないが、新たに触れておくべき話題があるとすれば米国のシェール関連企業の大型倒産に一番近いとされるChesapeake Energy (NYSE:CHK; Google Finance)が債務超過寸前に陥っていることだろう。
ジム・ロジャーズ氏、原油価格はまだ上昇すると予想、シェールオイル産出量の減少継続で
著名投資家のジム・ロジャーズ氏がETのインタビュー(原文英語)で現在底値から反発している原油価格の上昇はまだまだ続くとの見通しを発表している。