アメリカの中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は、現在進行中の利上げに加えてマネタリーベースの縮小、つまり量的緩和の逆戻しを行おうとしている。
「米国の債券市場」カテゴリーアーカイブ
ビル・グロス氏: バランスシート縮小は無理
債券投資家のビル・グロス氏が、アメリカの中央銀行に対して投資家ならば誰もが言いたいことをはっきり言っている。
米国のマネタリーベース縮小は株式市場の大暴落を引き起こす
米国の中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)はバランスシートの縮小計画を発表した。2008年以降株式市場を大いに押し上げた量的緩和がバランスシートの拡大であったことを考えれば、バランスシート縮小は逆方向に同様のインパクトを持つものである。
ガントラック氏: 長期金利上昇で2017年後半の株式市場は荒れる
2016年11月からのトランプ相場を的確に当て続けている著名ファンドマネージャーのジェフリー・ガントラック氏が米国株の波乱を予想している。背景にはドルや株式市場に影響するアメリカの長期金利が上昇を再開することがあるという。
6月FOMC会合: 市場は利上げを予想、バランスシート縮小示唆あるか
トランプ相場が後退する中、米国利上げがこれまでのところは着々と進行しつつある。米国の金融政策を担うFed(連邦準備制度)は米国時間6月14日のFOMC会合で利上げを行うと予想されており、金融市場はこの結果をほぼ織り込んでいる。
5月FOMC会合結果: GDP統計を読み切れていないイエレン議長
5月3日、アメリカの金融政策を司るFed(連邦準備制度)はFOMC会合を行い、政策金利の維持を決定した。結果自体は予想通りであり、問題となるのは今後の利上げを示唆する声明文の内容である。
トランプ政権で個人消費減速も企業活動は活発化、2017年第1四半期米国GDP
2017年1-3月期の米国GDP統計速報値が公表された。トランプ政権にとって最初の四半期となり、選挙公約となっていた経済政策はまだ実行されていないものの、政策への期待が金融市場や企業活動、消費行動への影響が現れた経済統計であると言える。
ガントラック氏: 長期金利は2%以下まで下落する
トランプ相場における長期金利の動きを見事に当て続けてきた債券投資家のガントラック氏が、長期金利のさらなる下落を予想している。アメリカの長期金利が更に下落するということは、ドルの下落、そして間接的には金価格の上昇を意味している。
トランプ相場で沈み始めた個人消費、貯蓄率が語るアメリカ消費者の財布の紐
金融市場でトランプ政権の経済政策への期待が剥落してゆくなか、ドルは下落し、米国株も上昇を躊躇するようになっている。
しかし、いずれにしても経済政策が実現するのは少なくとも数ヶ月か半年は先のことであり、投資家にとって当面重要なのは、それまでにアメリカの実体経済はどうなってゆくのかということである。
遠からず発表されるGDP統計に先立ち、トランプ相場が始まってから数ヶ月分の経済統計が発表されているので、そちらを眺めることでアメリカの経済成長の行方を先取りしたい。
ビル・グロス氏: 米国株もジャンク債も高過ぎる、経済成長は過去のもの
債券王ビル・グロス氏がトランプ相場で株高、金利高となった金融市場に警鐘を鳴らしている。
もう一人の著名債券投資家ガントラック氏もトランプ相場の巻き戻しを予想しているように、金融市場はトランプ政権の政策実行能力を疑問視し始めているなか、グロス氏はより長期的な視点から警告している。