米国時間3月2日、アメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)は予定外の緊急会合を開き、0.5%の利下げを決定した。利下げは通常事前に決められたFOMC会合の日に行われるので、それを前倒しして利下げを行なったということである。
問題は、中央銀行がサプライズの大幅利下げを行なったにもかかわらず米国株が下落したことである。順番に見ていこう。
続きを読む 米国、新型肺炎対策で0.5%の緊急利下げ実施も米国株大幅安米国時間3月2日、アメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)は予定外の緊急会合を開き、0.5%の利下げを決定した。利下げは通常事前に決められたFOMC会合の日に行われるので、それを前倒しして利下げを行なったということである。
問題は、中央銀行がサプライズの大幅利下げを行なったにもかかわらず米国株が下落したことである。順番に見ていこう。
続きを読む 米国、新型肺炎対策で0.5%の緊急利下げ実施も米国株大幅安アメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)が3月半ばのFOMC会合に先駆けて手を打ったようである。パウエル議長による声明文が発表されたので、今回の記事ではそれを紹介したい。金利の最新情報にも触れたいと思っていたところなので丁度良いだろう。
続きを読む パウエル議長、新型コロナウィルスについて声明文を発表、3月利下げを確約かここで1月から記事にし続けている中国武漢発の新型コロナウィルス肺炎のリスクに金融市場もようやく気づいたようである。当初から書いているように、新型肺炎の経済への影響は大きくはあっても短期的なものでしかない。しかし新型肺炎によって株式市場にとって別の問題が浮上したので、それについて書いておきたい。
続きを読む 新型肺炎で株式市場の暴落が近づいた米国時間2月11日、アメリカの中央銀行Fed(連邦準備制度)のパウエル議長がアメリカ経済と金融政策に関する議会証言を行った。パウエル氏によれば「議会は中銀に重要な独立性を与えてくれており、(中略)それには責務の進捗について報告する義務を伴う」そうである。Fedに頻繁に注文を付けているトランプ大統領へのあてつけだろうか。
続きを読む パウエル議長議会証言、米国経済に強気、量的緩和は予定通り終了米国時間1月28日から29日にかけて米国の中央銀行Fed(連邦準備制度)は金融政策決定会合であるFOMC会合を実施し、政策金利の維持を決定した。Fedは昨年の3度の利下げの後当面金利を維持する姿勢を示しており、決定は市場の予想通りである。
続きを読む 1月FOMC結果: 量的緩和延長を否定、第2四半期に終了へ現在、世界の金融市場は中途半端な状況にある。期待されていた米中通商合意の第一段階は期待外れに終わったが、金融市場にとってはその方がプラスとなることは述べた通りである。
この結果を受けてしばらく考えていたが、結論としてはロシア国債を徐々に買い始めることにした。
続きを読む ロシア国債の買いを開始、金利7%米国時間12月10日から11日までアメリカの中央銀行Fed(連邦準備制度)は金融政策決定会合であるFOMC会合を行い、政策金利を1.50%から1.75%の範囲に維持することを決定した。政策金利の維持は事前の市場予想と一致している。つまり市場の想定通りである。
続きを読む 12月FOMC結果: 市場の事前予想にただ追従する中央銀行蓋を開けてみれば2019年で一番安定した投資先はロシア国債だったのかもしれない。
続きを読む 金融関係者の間でロシア国債が話題に11月13日、アメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)のパウエル議長は議会証言で現在の金利水準が適切であると述べ、今年3回行われた利下げを当面停止する意思を表明した。
これは中央銀行に金融緩和を要求し続けてきたトランプ大統領には不服の残る決定かもしれない。しかし2020年11月の大統領選挙を控え、実際にはトランプ大統領にとって最良の結果となったのではないか。もしかすると、トランプ氏も口では不平を言いながら内心ではほっとしているかもしれない。
続きを読む トランプ大統領は利下げ停止に感謝すべきアメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)は米国時間10月29-30日に金融政策決定会合であるFOMC会合を行い、0.25%の利下げを決定した。
いつものように声明文を見てゆくが、語るべきことがほぼ何もない。何故ならば、パウエル議長は実質的に何もしていないからである。
続きを読む 10月FOMC結果: 完全に職務放棄したパウエル議長