恒例のFOMC会合が近づいているので、2018年後半のFOMC会合について、どのタイミングで何度利上げがあるのかということを一度纏めておきたいと思う。アメリカの中央銀行が世界の市場から毎月大量の資金を引き揚げ続けている現在の状況では、その引き締めがいつまで続くのかということが世界市場の命運を左右するからである。
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トランプ大統領発言で円高ドル安、長期金利上昇となった理由
ドル円が急落した。トランプ大統領が中国のすべての輸入品に対して最大5000億ドルの関税を掛けると発言したこと、そしてFed(連邦準備制度)の利上げに対して不快感を表明したことから、一時113円台まで上昇していたドル円は一気に111円台前半まで下落した。
アメリカは本当にあと6回も利上げするのか?
アメリカの金融引き締めが続いている。パウエル議長は議会証言で利上げの継続を改めて宣言した。Fed(連邦準備制度)の自己申告では2018年に4回の利上げをすることがメインシナリオとなっているので、つまり今年だけであと2回利上げがあることになる。
2019年へのドル円のレート推移予想と空売り開始
さて、そろそろ新しいポジションを始めてみようと思う。ドル円の空売りである。
2018年、アメリカでは金融引き締めが続いている。利上げによって政策金利は2%まで上昇し、それに加えて量的緩和を逆回転させるマネタリーベース縮小は、量的緩和と同じ速度で世界の金融市場から毎月資金を引き揚げ続けている。
上がり続ける米CPIが利上げ停止を難しくする
2018年ではマネタリーベースの縮小と利上げというアメリカの金融引き締めが続いている。金融市場はアメリカの中央銀行に資金を吸収されながら推移しており、去年から報じているようにその金融引き締めが世界市場を不安定にしている。
しかしながら、アメリカの中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は6月のFOMC会合で既に政策金利を2%まで利上げしており、金利が上がりすぎると株式市場に大きな影響が出ることから、今後は利上げがどこで止まるのかということが焦点となってくる。
株式市場と長期金利が急落、原因はイタリアではなく金融引き締め
もう去年からこういう相場になると言い続けているのだが、実際にそうなるまではなかなか理解されないものである。
さて、2月に世界同時株安を引き起こした原因であるところのアメリカの長期金利が面白い動きをしている。米国株も急落しているが、日本株や欧州株、新興国株などがそれよりも数日前から下落を始めているのは読者もご存知の通りだろう。
2018年、円高ドル安の理由
ドル円のチャートがドル高になっているタイミングでこの記事を読む読者は、「ドル高の間違いでは?」と思うかもしれない。しかし2018年、ドル円のチャートがどうなっていても、一貫して起きているのはドル安である。
ドル円チャートの形にかかわらずドル安というのはどういうことか? これは、ドル円のファンダメンタルズを注視しながら為替をトレードしている投資家には理解してもらえるのではないか。
ガントラック氏: 株式市場は高金利に耐えられない
2018年2月から始まった世界同時株安を的確に予想した債券投資家のジェフリー・ガントラック氏がCNBCのインタビュー(原文英語)で弱気予想を繰り返している。
混み合ってきた長短金利差が示す世界同時株安の今後の動向
さて、債券投資家ガントラック氏の予想通り、2月に始まった世界同時株安は一度反発したが再び下落した。
ただ、1度目の急落と2度目の急落で異なる部分が1つある。2度目では、株安の原因となったアメリカの長期金利が急落していることである。
3月FOMC会合結果、タカ派にもかかわらずドル安になった理由
アメリカの中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は3月20-21日に金融政策決定会合であるFOMC会合を行い、0.25%の利上げを行った。これでアメリカの政策金利は1.50-1.75%のレンジとなった。
事前に報じていた通り利上げ自体は市場の想定通りだったので、問題はFedの表明した今後の利上げ方針と金融市場の反応ということになる。