ジョージ・ソロス氏のクォンタム・ファンドを率い、1992年のポンド危機においてポンド空売りで大儲けしたことで有名な投資家スタンレー・ドラッケンミラー氏が面白いことを言っている。デフレ脱却のために行なっているはずの金融緩和こそがデフレの原因だと言うのである。多くの現代人にとって逆説的に聞こえるこの主張だが、その理由を聞いて筆者は納得してしまった。リフレ論者も緊縮派の人々も耳を傾ける価値のある論理なので、ここに紹介したい。
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12月FOMC会合結果は織り込み済みの利上げ、反対票が暗示する2018年の混乱
12月13日、アメリカの中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は金融政策決定会合であるFOMC会合で政策金利を0.25%上昇させる決定を下した。前回の記事で書いた通り、この決定は市場の予想通りである。
いつも通り、会合後に発表される声明文の内容や市場の反応などをレビューしてゆく。
12月FOMC会合の利上げ見通しと次期議長パウエル氏への引き継ぎ
アメリカの中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は、米国時間12月12-13日に金融政策決定会合であるFOMC会合を開催する。今回の会合では今年3回目となる利上げを行う見通しである。
ドル円急騰、金価格下落の理由と今後の相場見通し
ドルが急騰した。一時110円近辺まで落ち込んでいたドル円は113円台半ばまで上昇し、数カ月の間1,260ドルの下値を割ることのなかった金価格は、レンジを下離れて1240ドル台で推移している。この動きについて、世界市場の様々なチャートを交えながら解説したい。
ガントラック氏: ドルは下落へ、コモディティは買い、ジャンク債は売り
米国株: Tesla (NASDAQ:TSLA)はバブルなのか?
米国株の中でもいわゆるハイテク株がバブルだと言われ始めてから久しいが、バブルと言われている銘柄でも質は色々であり、玉石混交である。株価は高いものの将来性のあるものの代表格はネットショッピング大手のAmazon.com (NASDAQ:AMZN)であり、逆に価値の極めて怪しいものの代表格は、電気自動車を販売するTesla (NASDAQ)だろう。
2018年の世界金融市場の相場予想と行うべき3つのトレード
Fed(連邦準備制度)による米国金融引き締めが続いている。今後のシナリオは、いつもの通り金融引き締めはFedが続けられる限り続けられ、そして限界に到達するというものである。
では、これを踏まえた上で投資家は2018年をどのようにトレードすれば良いのだろうか? この記事では2018年の金融市場の大まかなシナリオを予想しながら、各ステージにおいてどのような投資を行えば良いのかを検討したい。
ジャンク債空売りを開始、ロシア国債投資はロシア株へ移行
ジャンク債空売りは後述する理由でタイミングが難しいのだが、今後6ヶ月ほどは空売りを行う良い期間になるだろうと結論した。世界最大のヘッジファンドを運用するレイ・ダリオ氏はジャンク債ETFを買っているので、彼の動きに逆行することになる。
しかし米国の金融引き締めが継続する今後6ヶ月に関してはこの読みで正しいはずである。順を追って説明しよう。
世界最大のヘッジファンド、新興国株やゴールドなどドル安銘柄を買い増し
レイ・ダリオ氏率いる世界最大のヘッジファンド、Bridgewaterの9月末時点でのポートフォリオの一部が公開されたので紹介したい。前回のソロス氏に引き続き、機関投資家のポートフォリオを開示するForm 13F特集である。
ジョージ・ソロス氏、膨大な損失を出した米国株空売りから遂に撤退
著名ヘッジファンドマネージャー、ジョージ・ソロス氏のソロス・ファンド・マネジメントが、昨年以来損失を出し続けていた米国株の空売りから撤退した。