さて、アメリカによる金融引き締めがどの辺りまで進むのかを測るためには短期国債の金利を注視すべきだと言い続けてきたが、この短期金利が筆者の予想よりもかなり早く臨界点に達してしまった。これは勿論、金融引き締めに賭けるトレードにとっては良いニュースなのだが、しかし短期的なトレード戦略を微修正する必要がある。
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2018年米国株の推移予想、今年はセクターによって命運が分かれる年に
2018年の米国株の推移予想は微妙である。例えば著名債券投資家のガントラック氏は下落を予想しているが、今の市場には調整以上の暴落になる要因がないというのも確かである。
しかし、市場をセクターごとに分けて見れば、米国株全体よりは分かりやすい展開になるはずであり、個人的には2018年はセクターごとにパフォーマンスが分かれる年になると予想している。
ビル・グロス氏: 25年来の低金利トレンドが遂に終わった
著名債券投資家のビル・グロス氏が長らく続いた低金利トレンドの終わりを宣言した。グロス氏の務めるJanus HendersonのTwitterアカウントと月刊投資見通しで相場観を発表している。
トランプ政権誕生以来最大の強気相場はこの市場
ドナルド・トランプ氏が2016年11月にアメリカ大統領選挙で勝利して以来、米国株は上がり、金利は上昇した。米国株のみならず日本株など他の資産クラスも上がったが、トランプ相場以降の値動きの中で最も重要なものを1つ挙げるとすればどれだろうか?
ガントラック氏: 2018年、米国株は一度上昇してから大幅に下落する
パウエル新議長、2012年に量的緩和に難色
アメリカの中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)の議長として利上げとバランスシート縮小を進めたジャネット・イエレン氏の後を継ぐジェローム・パウエル氏が、バーナンキ議長時代の2012年に、量的緩和第3弾の開始に難色を示していたことが1月5日に公開された議事録で明らかになった。
ロイターなどが報じているが、ここではより掘り下げてお伝えしよう。
アメリカ個人消費が好調で利上げ撤回が遠のく可能性
2018年最初の記事はアメリカ経済の話から始めよう。
年末に金価格高騰、金利との反相関を無視して上がり続けた理由
2017年最後の世界の金融市場で印象的だったことの1つは、金価格が12月上旬の底値から一気に上がり続けたことだろう。
米国金融引き締めトレード比較: ドル円、ゴールド、長期金利、ジャンク債
トランプ大統領と共和党の税制改革がようやく議会を通り、Fed(連邦準備制度)による利上げとバランスシート縮小という金融引き締め政策が続く中、以下の記事で列挙した金融引き締めトレードの進捗は様々である。
この記事では、上記の記事でリストアップしたトレード戦略のう内、ドル円の買い、ゴールドの空売り、ジャンク債の空売りの進捗をチャートとともに眺めてゆきたい。
米国短期金利が利上げの限界点に到達
アメリカの金融引き締め相場をトレードするにあたり、アメリカ短期金利の動向がFed(連邦準備制度)による金融引き締めの限界を投資家に教えてくれるということは以前書いた通りだが、ついに3年物国債がその領域に足を踏み入れた。金融引き締め相場から緩和相場への移行を示唆する先ずは第一段階である。