ガンドラック氏: アメリカは2%以上の利下げを行わなければならなくなる

DoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏がCNBCのインタビューでアメリカの金利見通しについて語っている。

来年のアメリカ利下げ

Fed(連邦準備制度)は今週FOMC会合を行い、政策金利は維持したものの来年3回(0.75%)の利下げを示唆し、ドルを大きく下落させた。

利下げについては会合参加者の政策金利の見通しをプロットしたドットプロットで示されているが、そのドットプロットについてガンドラック氏は次のようにコメントしている。

Fedが0.75%ほど利下げを行なうというのがドットプロットで示された見解であり、債券市場も多少はそのように予想しているが、それは有りそうにもないことだ。

もしFedがそれほど利下げをしなければならないなら、そこでは止まらないだろう。

債券市場の方は厳密には今では6回(1.5%)の利下げを予想している。この予想によれば政策金利は来年末までに3.75%まで下がることになる。

だがガンドラック氏の予想は、来年には景気後退が来て政策金利はそれ以上に下がるというものである。

彼は次のように述べている。

債券はまだまだ上がるだろう。10年物国債の金利はここ数年のトレンドラインを下に破っており、大きな下落の余地がある。

10年物国債の金利(長期金利)は次のように推移している。

長期金利に関してもガンドラック氏は更に下落すると見ている。彼は次のように述べている。

来年の何処かのタイミングで10年物国債の金利は3%台前半になると見ている。だがそうなるためには、来年Fedが2%以上利下げを行わなければならないだろう。

筆者を含む金利低下に賭ける投資家の予想が実現しつつあるが、ここから先の展開はやや意見が分かれている。他の著名投資家の意見も参考にしてもらいたい。