マイナード氏: 株式市場の調整は終了、ここから上昇へ

Guggenheim Partnersのスコット・マイナード氏がBloombergのインタビューで久々に株式市場についてコメントしているので紹介したい。

マイナード氏の株価推移予想

マイナード氏はこう始めている。

株式市場にリスクがあるとは思わない。デルタ株と感染拡大に関するレポートに書いたように、数ヶ月前にリスク資産には調整があると予想した。

ここの読者は覚えているだろうが、マイナード氏は夏頃から9月の株価下落を予想していた。彼はこう述べている。

9月と10月は通常株式市場にとってパフォーマンスが最弱の月だ。「5月に売って労働者の日(9月)に戻ってこい」という古い言い回しがあるが、実際には追悼記念日(5月)に売ってワールドシリーズの第1試合(10月)に買うというのが株式市場の良い入り方だ。

だから今年の9月と10月はかなり荒れた月になるだろう。15%かそれより少し大きい下落幅になるだろう。

そしてその後の株式市場の動きについては彼はこう述べている。

そしてそれはもう起こったと考えている。先週の上げで調整は底を脱しただろう。

米国株はどうなったか? S&P 500のチャートを見てみよう。

下がるには下がったが、10%も下がっていないので調整と呼ぶには小さすぎる。

また、この下落は実際にはデルタ株よりも恒大集団のデフォルト危機によって引き起こされた感は大きい。

しかしタイミングはきっちり合っているので、あながち間違いとも言えないだろう。

株式市場の今後の見通し

マイナード氏によれば株式市場は今後どうなるだろうか? 彼は次のように主張する。

季節的に考えれば、これから5月まで株式はとても好調になることが多い。

個人的には、彼の「季節的にはこうなる」論にはあまり論拠を感じていない。そうなる年もあればそうならない年もあるからだ。

しかしマイナード氏の場合は季節性の他にファンダメンタルズも論拠にしていることが多いので、気には留めておくべきだろう。彼はこれとは別に暗号通貨についてもコメントしているので、別の記事で紹介するつもりである。