アメリカでは2020年大統領選挙が行われているが、結局今日は1日がかりで開票となった。票数のカウントも大詰めであり、当選確実が宣言されていない州はPoliticoのデータで7州のみとなった。
大統領選、大詰めの様子
まずは現在の票数を数えてみたい。勝敗が決まっていない7州を除くとトランプ大統領とバイデン氏の票数は次のようになっている。
- トランプ氏: 213票
- バイデン氏: 238票
大統領選挙ではほとんどの州で各州に割り振られた票数を州における勝者が勝ち取ってゆく仕組みとなっており、共和党支持とも民主党支持とも限らない激戦州の浮動票が注目されていた。
大統領選挙序盤では29票を保有するフロリダ州と38票のテキサス州をトランプ大統領が制し、更にはペンシルバニア、ミシガン、オハイオ、ウィスコンシンでトランプ氏が大差で優勢となっていたことから、トランプ氏が大差を守りきれば再選確実となっていた。
しかし最後の最後でミシガンとウィスコンシンの形勢が逆転している。現在の状況を以下に確認したい。左側がトランプ氏の得票率、右側がバイデン氏の得票率、赤字が優勢、括弧内が開票率である。
- ペンシルバニア(20票): 54.8% vs 44.1% (64%)
- ミシガン(16票): 49.1% vs 49.4% (94%)
- ジョージア(16票): 50.5% vs 48.3% (94%)
- ノースカロライナ(15票): 50.1% vs 48.7% (94%)
- ウィスコンシン(10票): 48.9% vs 49.6% (95%)
- ネバダ(6票): 48.6% vs 49.2% (67%)
- アラスカ(3票): 62.9% vs 33% (45%)
この内票数の多い上位5州は元々すべてトランプ氏が優勢の州だったが、ミシガンの16票とウィスコンシンの10票、そして当初からバイデン氏優勢だったネバダの6票をバイデン氏の得票数238票と足し合わせると勝利条件である270票に丁度到達する。
ミシガンとウィスコンシンについては本当に僅差だが、未開票の票数が残り数パーセントしか残っていないため、トランプ氏の逆転は困難であると言える。
しかしいずれにしてもかなりの接戦である。最後まで目を離さず注目したい。