前回の記事の執筆中に偶然見つけた記事なのだが、著名投資家のバイロン・ウィーン氏がジョージ・ソロス氏との逸話を披露している2008年のNew York Timesの記事(原文英語)が興味深かったので、短いが引用しよう。
ウィーン氏とソロス氏
バイロン・ウィーン氏は世界最大級の投資会社Blackstoneに所属する投資家で、ソロス氏とも親しい関係にあるらしい。NYTの記事では、投資のタイミングを決定するソロス氏の能力が伺われる逸話についてウィーン氏が語っている様子が書かれている。
1995年のある日、ソロス氏はウィーン氏にこう聞いたらしい。
どうしてわざわざ毎日仕事に行くんだ? やる事がある日だけ出社すれば良いじゃないか。
ウィーン氏は答えた。
ジョージ、君とわたしの違いの一つは、君はやる事がある日がいつかを知っており、わたしは知らないということだ。
結論
いつ買えば良いのか、いつ売れば良いのかということは投資家にとって永遠のテーマである。そしてソロス氏にとって何が投資のタイミングを決める決め手となるのかということは、前回の記事で記述した通りである。凡人にはなかなか真似の出来ない方法で、驚嘆するほかない。