ガンドラック氏: アメリカの長期金利は高過ぎる

DoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が自社の動画配信でアメリカの金利について語っているので紹介したい。

アメリカのインフレ

アメリカの金利は右往左往している。Fed(連邦準備制度)はインフレが収まったとして利下げを続ける一方で、一部の機関投資家はインフレ再燃の可能性を警告している。

状況が不明瞭なのは、トランプ政権の経済政策の詳細がまだ明らかになっていないことによる。だがガンドラック氏は、それでも今の金利が高いのか低いのかを考えられる1つの観点を指摘している。

原油価格と金利

ガンドラック氏は次のように述べている。

原油価格を注意深く監視している。

金利、そしてインフレを見る上では基本中の基本だが、原油価格は現在次のように推移している。

ガンドラック氏はこう解説する。

68ドルぐらいが抵抗線になっていないか。過去3年間、何度もその辺りで跳ね返されている。そして上は90ドル程度で押さえられている。

そして重要なのが長期金利との比較である。長期金利は次のように推移している。

注目してもらいたいのは、一番最新の部分、原油価格が上がっていないのに長期金利は上がっている部分である。

ガンドラック氏は次のように述べている。

原油価格と長期金利には今、これまでに比べて大きなギャップが出来ており、原油という1つの変数から考えれば、長期金利は高過ぎるということになる。

原油は勿論経済全体にとって重要な要素だ。