ついにアメリカ大統領選挙の日がやって来た。選挙の日はアメリカ時間の11月5日であり、アメリカでは開票作業が始まっている。
アメリカ大統領選挙
まずはアメリカ大統領選挙の仕組みから説明したいが、大統領選挙では535人の選挙人がいて、各州に割り当てられている。各州の選挙人はおおむねその州での選挙結果に従って投票し、270人以上の選挙人を獲得した候補が新しい大統領となる。
例えば選挙人はカリフォルニア州は54人であり、テキサス州は40人である。カリフォルニアはハリス氏が当選確実となっており、テキサスはトランプ氏が当確となっている。それぞれの選挙人の人数の票が基本的にはすべてそれぞれの候補に入るということである。
ロイターで当選確実が出ている州の票数を合計すると、記事執筆時点で両候補の票数は次のようになっている。
- トランプ氏: 230人
- ハリス氏: 165人
トランプ氏優勢である。270人獲得まで、トランプ氏は40人ということになる。
スイング・ステートの状況
だがアメリカ大統領選挙は激戦区とされる、いわゆるスイング・ステートの結果で決まる。例えばカリフォルニアは54人だが、民主党支持だと始めから分かっているのでカリフォルニアでハリス氏が当確となってもニュースとは言えないのである。
では激戦区の状況はどうか。トランプ氏はあと40人をどこで獲得すれば良いのか。以下は激戦区の状況(州名: トランプ氏の得票率 vs ハリス氏の得票率 (開票率))である。
- ペンシルバニア(19人): 51.3% vs 47.7% (83%)
- ジョージア(16人): 50.7% vs 48.4% (93%)
- ミシガン(15人): 51.2% vs 47.0% (44%)
- アリゾナ(11人): 49.8% vs 49.4% (52%)
- ウィスコンシン(10人): 51.0% vs 47.3% (76%)
この中でジョージアは開票率93%であり、かなりトランプ氏の当選確実に近い。ペンシルバニアでも開票が進んでおり、票数の差も大きいことからトランプ氏が勝つ可能性が高いだろう。
この2州を取ればトランプ氏には35人の票が入り、当選まであと5票となる。
アリゾナは僅差であり、アメリカ大統領選挙では開票序盤では共和党(赤色の党)が強く、郵便投票が開票されるにつれ民主党(青色の党)が追い上げてゆくレッドミラージュと呼ばれる現象があることを考えれば、ハリス氏が勝つかもしれない。
とりあえずアメリカ大統領選挙の開票速報を伝えてみた。トランプ氏優勢だが、まだ確定ではない。
トランプ氏はホワイトハウスに返り咲くことが出来るだろうか。アメリカ大統領選挙については以下の記事も参考にしてもらいたい。