CNNC International (HK:2302)
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概要
CNNC Internationalはウラン資源の開発や取引に関わる中国の企業。中国の国営企業であるCNNCの一部であるが、香港証券取引所に上場している。親会社のCNNCは原子力発電を業とする企業であり、秦山、田湾の原子力発電所を運営しているほか、福清、昌江、三門などの原子力発電所を建設中である。
指標
一株当たり純資産: $1.94
想定数値
想定底値: $1.55 (P/B 0.8)
現状
2011年3月の福島第一原発の事故を受け、ウランの先物価格は高値の$60から急落、その後も下落を続けていたが、直近半年ほどは$35前後で安定して推移している。原発をめぐる現状としては、日本の原発が安全性の審査ののちに再稼働されることが数年以内に想定されている。中国では多くの原子力発電所が建設中であり、中国国内でのウランの需要は高まるものと想定される。本銘柄の株価は2011年からのウラン先物価格の下落を反映し、2011年の初めには$6程度であったものが、2013年には$1.5前後まで落ち込んだが、最近では将来のウラン需要の高まりを想定した投資家による買いが散見され、株価は2013年後半の底値からの中期的な回復基調にある。
想定シナリオ
原子力発電所の運営動向は長期トレンドであるため、 短期的には需給や短期筋の思惑により想定底値付近まで株価が下落する可能性があるが、日本の原子力発電所の再稼働や、中国の建設中の発電所の稼働などを経て、株価は売上高の上昇とともに3年から5年の期間をかけて緩やかに上昇することが想定される。
リスクシナリオ
- 日本の原発の安全性審査が上手くゆかず、多くの原発が再稼働を断念し、ウランの市場価格に影響を与える場合。
- フランスの老朽化した原発の運用継続が認められず、火力発電などほかの発電手段に移行することによってウランの市場価格に影響を与える場合。
- 新たな原発事故が発生し、各国の原発利用の方針に著しい影響を与える場合。